埼玉 Breast Care Nursing研究会
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手術時のケア
1.病状や手術方法、手術経過などの患者さんの理解の確認をしましょう。
患者さんやご家族が病状や手術についてどのように理解されているか、また、どのように
医師から説明されているか確認しましょう。患者さんやご家族によっては、不安や緊張の
あまり、医師からの説明を忘れてしまうこともありますし、間違った認識をしてしまうこと
もあります。そのため看護師は、わかないことや間違った認識を補修していきます。
2.手術に対して不安や心配、困っていることがないか確認しましょう。
患者さんは、乳がんの手術でとても不安でいっぱいです。患者さんの不安なこと、心配な
ことを明確にし気持ちに寄り添いながら、手術の準備を共に進めていきましょう。また、
不安や心配から食欲不振や不眠がある場合は、心療内科医や精神腫瘍科医、心理士などと
連携をとるのも良いかもしれません。
3.創部や乳房の変化をどのようにイメージしているのかを確認しましょう。
患者さんが手術後のイメージを描くことで、手術後の状況を受けいれやすくなります。言葉
だけの説明ばかりではなく、写真やイラストなどを利用して説明することで、具体的に
イメージが描きやすくなります。
4.肩関節機能の確認をしましょう。
腋窩郭清術による肩関節の障害が生じる場合もあります。既往に肩関節周囲炎
(五十肩、四十肩)がないか確認しましょう。また、手術前には外転方向や屈曲方向の可動域
を測定しておくと手術後のリハビリの目安になります。