国際医療センター 病理診断科の川崎教授が日本臨床内分泌病理学会「亀谷賞」を受賞
2024.10.23
研究
この度、埼玉医科大学国際医療センター病理診断科の川崎朋範教授が､令和6年度日本臨床内分泌病理学会「亀谷賞」を受賞し､10月11日（金）～12日（土）に長崎で開催された第28回日本臨床内分泌病理学会学術総会において、授賞式および受賞記念講演が行われました｡本賞は、日本臨床内分泌病理学会による選考委員会および理事会での厳正なる審査に基づき､神経内分泌腫瘍に関する研究で卓越した業績を有する満55歳以下の本学会会員1名に授与されるものです。
受賞した研究課題は､『乳腺神経内分泌腫瘍における新規診断治療と発生機構の解明－臓器横断的な疾患概念の確立を目指して』です。この研究で､乳腺における神経内分泌腫瘍（B-NEN）のpre-invasive counterpartである神経内分泌型非浸潤性乳管癌（NE-DCIS）の独特な臨床像、画像所見、組織・細胞病理学的特徴をはじめて明らかにし、DCISにおける特殊亜型としての意義を確立しました (Histopathology, 2008. Cytopathology, 2011. Pathology, 2012等)。さらに、B-NENの臨床的意義および生物学的特性を示すとともに (J Clin Pathol, 2011. Breast, 2012. Histopathology, 2013-2015等)、その発生機構に関して“Neuroendocrine cell hyperplasia”の概念を提唱し、前癌病変としての意義を示しました (J Clin Pathol, 2012. USCAP, 2012. Pathology, 2018等)。近年では、乳腺領域において、新規の神経内分泌マーカーであるinsulinoma-associated protein 1（INSM1）の意義、有用性および展望をはじめて示しました (Virchows Arch. 2021 & 2023. Pathology, 2021. Int J Surg Pathol, 2022等)。
川崎教授は現在、領域横断的な概念の確立をメインテーマに、学内および他／多機関の先生方とコラボレートしながら、神経内分泌形質を有する腫瘍に対する分子標的療法を含めた新しい診断・治療の開発に取り組んでいます。
参照；https://researchmap.jp/read0145980/
受賞した研究課題は､『乳腺神経内分泌腫瘍における新規診断治療と発生機構の解明－臓器横断的な疾患概念の確立を目指して』です。この研究で､乳腺における神経内分泌腫瘍（B-NEN）のpre-invasive counterpartである神経内分泌型非浸潤性乳管癌（NE-DCIS）の独特な臨床像、画像所見、組織・細胞病理学的特徴をはじめて明らかにし、DCISにおける特殊亜型としての意義を確立しました (Histopathology, 2008. Cytopathology, 2011. Pathology, 2012等)。さらに、B-NENの臨床的意義および生物学的特性を示すとともに (J Clin Pathol, 2011. Breast, 2012. Histopathology, 2013-2015等)、その発生機構に関して“Neuroendocrine cell hyperplasia”の概念を提唱し、前癌病変としての意義を示しました (J Clin Pathol, 2012. USCAP, 2012. Pathology, 2018等)。近年では、乳腺領域において、新規の神経内分泌マーカーであるinsulinoma-associated protein 1（INSM1）の意義、有用性および展望をはじめて示しました (Virchows Arch. 2021 & 2023. Pathology, 2021. Int J Surg Pathol, 2022等)。
川崎教授は現在、領域横断的な概念の確立をメインテーマに、学内および他／多機関の先生方とコラボレートしながら、神経内分泌形質を有する腫瘍に対する分子標的療法を含めた新しい診断・治療の開発に取り組んでいます。
参照；https://researchmap.jp/read0145980/