国際医療センターで初めてとなる小児(11才未満)心臓移植を実施
2024.12.13
病院
令和5年8月、日本で7番目の小児(11歳未満)心臓移植実施施設に認定
【概要】・埼玉医科大学国際医療センターは国内で7番目に認定された小児心臓移植実施施設である
・本年5月に2例の小児心臓移植を行い、いずれの症例も術後半年を経過し順調に推移している
・北関東以北に小児心臓移植実施施設は存在せず、当センターの役割りは非常に大きいと考える
・これまでも新生児から成人期に至る先天性心疾患治療と小児重症心不全治療が可能な全国でも数少ない拠点施設だった
・このたび移植医療も実施可能となり、あらゆる小児循環器疾患に対する治療体制が整った
・今後、移植待機のため装着する小児用補助人工心臓の台数を増やし治療にあたる予定である
埼玉医科大学国際医療センターは、以前より成人の心臓移植実施施設でしたが、2023(令和5)年8月に、日本で7番目の小児(11才未満)心臓移植実施施設としても認定されました。
そして2024(令和6)年5月17日に、当院初となる小児心臓移植を実施しました。また、同月25日に二例目の小児心臓移植を実施しました。当初認めていた(抗体関連)拒絶反応も免疫抑制治療により安定して制御できるようになったため、この時期の発表となりました。お二人のお子さんともに退院後約半年となりますが、順調に経過しています。
これまでも新生児から成人までを含む先天性心疾患治療と小児重症心不全治療が可能な全国でも数少ない拠点施設として診療にあたってきましたが、このたび移植医療も実施可能となり、あらゆる小児循環器疾患に対する治療体制が整いました。
埼玉医科大学国際医療センターは、質の高い安全な医療を提供できる小児循環器医療の拠点施設としての役割りを、これまで以上に果たせるよう努力を続けて参ります。
記者会見の模様