総合医療センター 小児科 赤松智久講師の研究が川野小児医学奨学財団の研究助成(一般枠)に採択

総合医療センター 小児科 赤松智久講師の研究が川野小児医学奨学財団の研究助成(一般枠)に採択

2025.05.17
研究
このたび、総合医療センター 小児科の赤松智久講師の「新生児慢性肺疾患の炎症と繰り返す感染を同時に抑制する新規吸入療法の開発」という基礎研究に対して、川野小児医学奨学財団より令和7年度(第36回)研究助成(一般枠)をいただけることとなりました。川野小児医学奨学財団はお子さんを亡くされた川野幸夫理事長が「無邪気な笑顔や素直な動作で世の中を明るくしてくれ、我が国や世界の将来を担ってくれるかけがえのない子どもたちが明るく健やかに成長してくれること」を祈って設立された財団です(財団ホームページより引用)。成人領域に比べ圧倒的に研究助成が少ない小児領域において、基礎研究から臨床研究まで小児医学研究を支えてくださる数少ない財団の一つです。

【赤松講師のコメント】
私はこれまでにも「新生児低酸素性虚血性脳症におけるミクログリア発現LOX-1の役割の解明」という基礎研究、「COVID-19母子感染経路の同定および新生児COVID-19の追跡調査」という多施設共同の臨床研究において川野小児医学奨学財団からの助成をいただきました。どちらも助成のおかげで研究成果に至っております。このたびの研究では、超早産児の救命のために必要な酸素投与と人工呼吸管理が未熟な肺を痛めてしまうことで生じる新生児慢性肺疾患の治療開発を目的としています。未来ある小さな命のための研究に助成をいただけることに心より感謝申し上げます。本研究も必ずや成果を上げ、小児医療に貢献できるよう気を引き締めて取り組ませていただきます。
赤松講師DSC_0001trim左から竹内学長、赤松講師、森医学部長