大学病院 脳神経内科・脳卒中内科の藤田宗吾先生が筆頭著者を務めた症例報告が、『臨床神経学』（第65巻第7号）に掲載されました

大学病院 脳神経内科・脳卒中内科の藤田宗吾先生が筆頭著者を務めた症例報告が、『臨床神経学』（第65巻第7号）に掲載されました。
詳細は下記の通りです。今後も研究活動を推進していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

タイトル：「繰り返しのランダム皮膚生検で診断に至らなかった血管内大細胞型B細胞リンパ腫の1例」
掲載誌：『臨床神経学』第65巻第7号（2025年7月）
本報告では、繰り返しのランダム皮膚生検でも診断に至らなかった「血管内大細胞型B細胞リンパ腫（IVLBCL）」の非常に稀な一例が紹介されています。  IVLはランダム皮膚生検によって診断精度が高まるとされていますが、本症例では複数回の生検にもかかわらず診断がつかず、最終的に剖検により確定しました。本症例から得られる教訓は、皮膚生検で診断が得られなくてもIVLが疑われる場合は、PET検査などを活用し他の生検部位を検討すべきであること、そして最終的な診断手段としての剖検の意義です。 一人ひとりの患者さんを最後まで丁寧に診ることの重みを改めて感じさせられる、非常に示唆に富む症例報告です。