解剖体関連業務について |
現在、埼玉医科大学では、統合カリキュラム「人体の構造と機能1,2」の中で解剖学の学習を位置づけています。ここでは2年生の構造系実習と脳実習を教育の中心に据え、臨床医学の基礎となる実証精神と生命に対する畏敬の念を涵養することを目標に掲げています。実習の対象となる解剖体は、すべて篤志献体を生前登録した方々です。
解剖体関連業務の責任は大学事務部長にあり、解剖学の運営責任者がこれを補佐する。
2)業務分担:
解剖体関連業務のうち、関係書類と情報の管理、および、解剖体慰霊祭の実施は、主として大学事務部 が行う。解剖体の引き取り、保存管理、実習の遂行、納棺、火葬の立会などの実務は、主として解剖学 が行う。
3)情報管理:
篤志献体登録者の情報および関係書類の内容は、大学事務部と解剖学が共有する。なお、故人ならびに 遺族に関する個人情報を保護する観点から、高度のセキュリティが要求されるため、解剖体関連業務専 用のコンピュータを使用するなどの配慮が必要である。
4)連絡体制:
篤志献体登録者が死亡したときの連絡先は、解剖学とする。遺体の引き取りに必要な連絡は規格化され た用紙を用いて、主として電話とファックスで行う。
5)火葬と遺骨の返還:
現在のカリキュラムでは、実習の終了後、当該の解剖体を7月に火葬する。火葬の連絡、立会の希望、返 骨の方法などは、解剖学が遺族と交渉に当たる。なお、解剖体の引き取りから遺骨の返還までの期間 は、原則として3年を超えないように配慮する。返骨の時期については、ご遺体の引き取りの際に遺族 に説明する。
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