口唇口蓋裂とは

口唇口蓋裂とは

　生まれつき唇（くちびる）が割れているものを唇裂、上あご（口蓋）が割れているものを口蓋裂といい、両者を合わせて口唇口蓋裂（または口唇裂口蓋裂）と呼ばれることもあります。口唇口蓋裂にはいろいろな型があります（図1）。

n 唇裂：唇だけが割れています。唇の一部が割れているものを不全唇裂といいます。

n 唇顎裂：唇から歯ぐきまで割れています。

n 唇顎口蓋裂：唇から歯ぐきを通って口蓋まで割れています。

n 両側唇裂：唇が２ヶ所で割れています。

n 口蓋裂：唇は割れていなくて、口蓋だけが割れています。

　日本では500人の出生に１人の割合で口唇口蓋裂のお子さんが生まれており、生まれつきの病気の中では多く見られるものの一つです。昔に比べると、治療法も改良が重ねられてきていますので、適切な年齢で正しい治療を受ければ、正常に近い外見や言葉・食事などの機能を獲得することができると言えます。