保健医療学部について Faculty of Health & Medical Care
ご挨拶 Greeting

ご挨拶

建学の理念と教育環境

理事長 丸木清之

本学の建学の精神は、専門的な知識と技能及び高い倫理性を身につけた実地臨床医家並びに保健医療技術者を育成することにあります。2006年4月に開設した保健医療学部は、このような精神の下に、高度の専門知識と高い保健医療技術を持つ優れた医療人を養成し、健康と福祉に貢献できる人材を世に送り出すことを目指しています。 学部は4学科で構成されていますが、教育面では各専門分野に優れた多くの教員を配置しています。
また施設面では、新しい23,000 m²の校舎で、教育や研究が機能的に行われるように講義室、実習室、実験室などを配置し、また最新の機器類を導入しています。なお4学科のうち理学療法学科だけは、川角キャンパスに設置され、新しく改修した校舎には理学療法に必要な各種の実習室が配置されて、機能的な教育研究が行われます。 このような優れた教育環境とともに、臨床実習は本学の各附属病院などで行われますので、医療系の大学に学ぶ者にとって、最も適した教育環境といえましょう。

優れた医療人の育成をめざして

学長 竹内 勤

埼玉医科大学は、1972年に開学されました。医学部、医学研究科(博士課程)、附属病院を擁し、医療人材育成とともに、地域医療と高度•先進医療を担う医療機関として、発展を遂げて参りました。2006年、保健医療学部が併設され、看護学科、健康医療科学科、医用生体工学科の3学科が設置されました。2007年には、4学科目となる理学療法学科が、2010年には、看護学研究科(修士課程)、医学研究科(修士課程)が置かれました。学科の名称変更により、現在では、看護学科、臨床検査学科、臨床工学科、理学療法学科からなる4学科、2研究科となり総合医療系大学である埼玉医科大学の一翼を担っています。
保健医療学部設置に伴い、2008年、「埼玉医科大学の期待する医療人像」を示し、患者さん中心の医療を実践できる「すぐれた医療人」の育成を教育目標に掲げて、医療・福祉・教育の理想郷を作るために邁進しています。この目標達成のために、教育環境の整備、教育カリキュラムの改善、教職員の資質向上を継続的に行っています。
 これまでに経験したことのない我が国固有の問題や世界的課題を前にして、目的や目標が揺らいではなりません。激動の時代だからこそ、人々の幸福な暮らしを求めることが何より大切であり、それを支える医療人は必須です。社会が求めている最重要課題である「すぐれた医療人」の持続的で継続性のある育成が求められています。保健医療学部では、医の精神を大切にし、生命科学としての医療を極め、社会に貢献する医療技術者を育成して参りたいと思います。
 医療や健康について積極的な関心を持ち、「埼玉医科大学の期待する医療人像」に描かれた「すぐれた医療人」を目指し、保健・医療・福祉の分野で活躍し、誇りを持って社会に貢献する意欲のある学生を受け入れて参ります。保健医療技術者や医学・医療分野の研究者を育成し社会に送り出すことによって、保健・医療・福祉の発展に寄与することを、私たちの使命と考えています。

良い医療人になるために

保健医療学部長 加藤木利行

医療人に求められる資質は何でしょうか。まず知識と技能を必要十分に身につけていて、医療現場で臨機応変に対応できる応用力も持っていることでしょう。そのうえで人を思いやる気持ちや、優しさを兼ね備えていてほしいというのが患者さんたちの願いだと思います。 保健医療学部を卒業し国家試験に合格し、医療現場に就職していくための知識・技能と考える力を本学在学中の4年間で獲得しなければなりません。さあ大変です。毎日毎日、一所懸命勉強しないと人の命にかかわる仕事に就くだけの実力が付きません。充分な能力を身につけたところで、はじめてゆとりを持って患者さんたちを思いやる気持ちや同僚と助け合う気持ちが生まれ、よき医療人への道が開けていくと思います。力が足りないまま、疑問を放置したままかろうじて医療に携わっているようでは、本人も周りも不幸です。
そういうことですから、私どもの大学では生真面目な教員が揃って、学生に実践的なプログラムを提供し、厳格な成績評価を行いながら、うんとたくさん勉強してもらって鍛え上げて社会に送り出します。