保健医療学部について Faculty of Health & Medical Care
大学の目的・使命、建学の理念 Our Aim, Mission and Philosophy

目的と使命

埼玉医科大学は、教育基本法及び学校教育法の精神に則り、かつ、私学の特性を生かして専門的な知識と技能及び高い倫理性を身につけた実地臨床医家並びに保健医療技術者を育成することを目的とし、更に進んで新しい医学及び関連諸科学の研究並びに保健医療技術の向上に寄与することによって、広く人類の健康と福祉に貢献することを使命とする。(学則第1条から)

建学の理念

  1. 1生命への深い愛情と理解と奉仕に生きるすぐれた実地臨床医家の育成
  2. 2自らが考え、求め、努め、以て自らの生長を主体的に開展し得る人間の育成
  3. 3師弟同行の学風の育成

埼玉医科大学は上記の建学の理念のもとに、1972年、毛呂山の地に創立された。

1972年の本学創立以来、医学・医療の分野は過去に例を見ない急激な進歩を遂げ、また、社会情勢も大きく変化した。ことに国民の医学・医療に対する意識の高まりは、個々の患者さんの意思を尊重し、その生活の質を重視する医療、情報公開化時代に伴う開かれた医療を求め、さらに、急速な高齢化社会の到来は地域医療への積極的な参加の拡充を求めてきた。これら時代の要請を踏まえ、本学では建学の理念をさらに敷衍して「高い倫理観と人間性」、「国際水準の医学と医療」および「社会的視点に立った調和と協力」を柱とした「埼玉医科大学の期待する医師像」を1999年11月に提示した。 さらに、本学は2006年4月から新たに看護学科、健康医療科学科、医用生体工学科を擁する保健医療学部を開設、ついで2007年4月には理学療法学科を増設し、医師のみならず保健・医療・福祉の担い手である多様な医療人を育成する医療系総合大学として、新たな活躍への道を歩み始めた。このような変革に伴い学則を一部改定し、「埼玉医科大学の期待する医師像」も2008年3月に「埼玉医科大学の期待する医療人像」と改めた。なお、この期待する医療人像は、本学の“教育目的”となり、また、“ディプロマ・ポリシー”に相当するものである。

埼玉医科大学の期待する医療人像(教育目的)

高い倫理観と人間性の涵養

  • 医療人は、生命に対して深い愛情と畏敬の念を持ち、病める人々の心を理解し、その立場に立って、十分な説明と相互理解のもとに医療を行わなければならない。
  • 医療人は、豊かな人間性を育成すべく、常に倫理観を磨き、教養を積むことに努力しなければならない。

国際水準の医学・医療の実践

  • 医療人は、生涯にわたり常に最新の知識・技術を学び、自信を持って国際的に最も質の高い医療を提供するよう心掛けなければならない。
  • 医療人は、医療における課題を自ら解決する意欲と探求心を持ち、国際的視野をもって医学・医療の進歩に貢献することを心掛けなければならない。

社会的視点に立った調和と協力

  • 医療人は自らの能力の限界を自覚し、謙虚に他者と協力し、それぞれの立場で患者中心の医療を実践するために、統合力を磨かなければならない。
  • 医療人は、社会的視野を持ち、健康の保持・増進、疾病の予防から社会復帰、さらに社会福祉に至る保健・医療全般に責任を有することを自覚し、地域ならびに国際社会の保健・医療に貢献しなければならない。