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診療科のご案内

脳神経外科−医療関係者向け

2016年6月2日更新

当科が主に対象とする疾患に関して、ご紹介します。

 

@脳血管障害

緊急患者の受け入れは決して断らない、ことをモットーにしています。

脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血に対しては、急性期の直達手術(動脈瘤クリッピング)を基本とし、血管内コイリング手術のほうが適切であると判断される症例については血管内手術を施行しています。脳卒中の緊急患者についての受け入れは、可能な限り受け入れを断ることのないように全力で取り組むいっぽう、脳ドックなどで偶然発見される無症候性未破裂動脈瘤については症例ごとの慎重な手術適応決定が重要であり、informed consentに基いた治療を行っています。その結果として、くも膜下出血(破裂脳動脈瘤)の手術件数は埼玉県内でも最多の病院の一つでありながら、未破裂脳動脈瘤の手術件数は破裂動脈瘤手術件数の10%程度にとどまる、という全国的にも破裂と未破裂の比率が大きく逆転している珍しいタイプとなっています。これは未破裂脳動脈瘤の場合は、まず患者の無用な不安を取り除き生活習慣のなどの是正を図ることがもっとも大事である、すなわち「手術をしないこと」が多くの患者にとってベストである、という原則を重んじているからです。その上で、大型の動脈瘤や治療困難だが必要性のある動脈瘤、に絞って、手術を施行しています。

近年日本でも脳梗塞の発症数が脳出血を上回るようになり、脳梗塞予防がより注目されてきております。当科では脳梗塞予防のための外科的治療に注力しており、内頚動脈内膜剥離術やバイパス術などを行っております。とくに近年では、内頚動脈内膜剥離術後の視力回復についての研究を精力的に行っています。

その他、もやもや病、脳動静脈奇形などの治療が困難な症例についても数多くの症例数を誇り、中核病院としての機能を果たすべく努力しています。

A脳腫瘍

当科は当院設立から約30年以上、髄膜腫、聴神経腫瘍、下垂体腺腫など良性腫瘍に対する摘出術には特に精力的に取り組んできました。現在、髄膜腫などの良性腫瘍の手術件数は埼玉県内では最も多い病院となっています。とくに、脳機能モニタリングを駆使して機能を重視した手術成績の改善を目指しています。いっぽう、神経膠腫や転移性脳腫瘍などの悪性腫瘍に関しても積極的に受け入れています。覚醒下手術や特殊な治療を希望される患者さんへは、当科連携施設である東京大学医学部脳神経外科や埼玉医科大学国際医療センターと協力体制を築いており、患者にとってのベストの治療を目指すという基本を重視しています。

B頭部外傷

重症頭部外傷、多発外傷は主に当院救命救急センターで治療している関係上、当科で治療を行っている頭部外傷患者は比較的軽症例が多いといえます。年間80〜100例の入院患者のうち約半数に手術が行われており、最も多いのは慢性硬膜下血腫で、ほぼ全例が良好な経過をたどっています。

C脊椎脊髄疾患

頚椎椎間板ヘルニア、変形性頚椎症、後縦靭帯骨化症などの頚椎疾患に対しては、安全で確実な手術を施行しています。多椎間にわたる手術を行った場合には、内固定用プレートやハローベストなどを使用し、早期離床を目指しています。最近は、脊髄腫瘍や脊髄動静脈奇形などの比較的稀な疾患の症例数が増加してきており、直達手術や血管内手術を駆使した積極的な治療を行っています。

D機能性疾患(三叉神経痛、顔面けいれん)

三叉神経痛や顔面けいれんは診断の難しい疾患であり、特に経験の深い脳神経外科医の診察が必須であると思われます。特に三叉神経痛は、その痛みの特徴を十分に理解することが必要で、当科でも外来にて多くの患者さんを診察させていただいております。画像所見の読影にも経験が必要です。顔の痛みはさまざまな原因で生じますが、最近の研究では、原因として最も多いといわれてきた血管圧迫が画像上認められなくても三叉神経周囲の手術で痛みが完全消失することも知られてきており、当科でもそのような症例を複数経験しています。今後十分な研究が必要であると思われ、精力的に解析を進めているところです。

以上、簡単ではございますが当科の紹介をさせていただきました。

 

一般社団法人National Clinical Database (NCD)の手術・治療情報データベース事業への参加について

 

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