第7回地域がん診療連携拠点病院
市民公開講座開催・アンケート集計報告

平成27年8月22日(土)に、第7回地域がん診療連携拠点病院・埼玉医科大学総合医療センター市民公開講座が、かわごえクリニックにおいて開催されました。

石田院長補佐の挨拶から始まり、第一部では、当院がん相談支援センターの出口社会福祉士による「当院のがん患者さんの就労相談について」をテーマに、当院のがん相談支援センターの役割や相談内容の説明と、今後の展望について説明が行われました。具体的には、当院のがん相談支援センターの就労相談は、利用できる制度の紹介や病院以外の相談窓口のご案内などが中心であり、今後は更に他の専門分野の方々と連絡をとりながら、がん患者さんの就労相談に関する相談体制の充実を図っていきたいという内容でした。

第二部は基調講演として、「がんとともに働く〜知っておきたい就労とお金に関する制度」を テーマに近藤社会保険労務士事務所所長近藤明美先生よりお話しを頂きました。近藤先生は、ご自身も乳がんを経験され、その後に近藤社会保険労務士事務所を開業されました。特に近藤先生ご自身の経験を踏まえ、「がんとともに働く」上で、3つの大切なことをわかりやすくお話しされたのが印象的でした。第1に、「自分自身のがん経験の捉え方が、働き方にも影響するということ」についてでした。がん罹患後のそれぞれの就労の意向は、「仕事を続けたい」が80.5%を占めており、仕事は「生活の糧」「人生の糧」という理由が大半といった、東京都福祉保健課の調査データを、具体的に示してご説明頂きました。さらに人生の中でがん経験をどう捉えるかによって、仕事や、働き方に対する考え方が少々変化もするということでした。そして、働くことは自分自身を立て直していくことであり、働くことの意義は、個々のアイデンティティそのものであることを強調されました。第2点目として、復職にあたっての留意点についてでした。具体的な講内容として、復職までに、「今後の治療・通院予定は業務へ影響するか」「働きたいという気持ちはあるか」「生活のリズムが整っているか」など、心と体の準備が必要であるということでした。復職時には、雇用契約書・就業規則・労働基準法など、職場の制度やルールを確認しておくことと、定期的な通院の予定で休暇が必要な場合や、仕事上(長時間立ち仕事ができない、重たいものがもてない)など、何らかの配慮が必要な場合、自分が伝えようとしていることと、会社が知りたいことが、異なる場合があるため、どのような配慮が必要か具体的に伝えることで会社側に理解が得られるという内容でした。第3点目は社会保障制度の活用です。高額療養費制度・傷病手当金・老齢基礎年金・障害年金などの制度を知り、その要件を満たした後に、申請手続きをするという説明でした。ご講演のまとめとして一人では悩まず「相談することもひとつの解決策」なので、近くのがん相談支援センターに相談することの重要性を強調されていました。猛暑のなか、32名の方々に参加頂き、感謝申し上げます。

次にアンケートの結果を報告します。アンケート回収率は78%(32名)でした。

アンケート結果1 アンケート結果2 アンケート結果3
アンケート結果4 アンケート結果5 アンケート結果6
アンケート結果7 アンケート結果8 アンケート結果9
アンケート結果10

次年度も、8月頃の開催を予定しております。
当院ホームページ、川越市報、院内ポスターなどで
ご案内をさせて頂きます。