埼玉医科大学

微生物学教室

〒350-0495

埼玉県入間郡毛呂山町毛呂本郷38

TEL 049-276-1166 (微生物学教室)

  049-276-1438 (バイオセーフティ実験室)

FAX 049-295-9107

研究テーマ及び研究概要

宿主−微生物相互作用による特殊な微小環境は、病原微生物がもつ固有の病原因子による組織障害や宿主免疫を回避する複雑な「場」を作っています。この微小環境の性質は、悪性腫瘍(がん)の発生や進展とも深く関連することが分かってきており、「感染−炎症(免疫)−がん」における微小環境の比較と理解から予防や治療に結びつける研究を展開しています。

 

一方、臨床医学的な視点では、感染症科と連携しつつ、様々な病原体ゲノムを用いた新規網羅的診断法の開発、薬剤耐性菌の疫学や感受性変化の仕組みなどの解明に取り組んでいます。多様な感染症に対して柔軟に対応できるよう現代生物科学的アプローチで問題の解決を図り、国内外の研究施設と協力しながら研究シーズの発掘を目指しています。

研究室の目指す方向性

微生物学がカバーすべき範囲は非常に広く多様といえます。様々な感染症を制するため、微生物学の偉大な先人たちは広い様々な領域に興味を持つ万能科学者であったと云えます。その時々の問題解決に向けて堅実な技術から新しい方法や概念を生み出してきました。特に現代ではゲノム科学の進歩から膨大なデータを様々な角度から分析する手法が進んでおり、一研究室内で問題を解決することが難しい時代に突入しています。当研究室では、自身が手にしたオリジナルデータをもとに、国内外との共同研究や産学連携を積極的に進め、多角的で奥行きのある研究を展開していきます。そして、偉大な微生物学の先人に敬意を払いつつ、「Bench-to-Bed, Bed-to-Bench」というフレーズに見合う基礎-臨床融合型の研究スタイルを目指しております。