多発性硬化症・神経変性疾患の治療薬開発

① 多発性硬化症治療薬開発(お茶の水女子大学、埼玉医大総合医療センター神経内科との共同研究) 

神経難病の1つ多発性硬化症(MS)の治療薬開発を目的として研究を進めています。現在開発中の薬がMS実験モデルマウスであるEAE、CPZモデルに顕著な病態改善効果が見られています。埼玉医大から画期的治療薬が生み出されることを目指してがんばっています(AMED創薬支援ネットワーク前臨床開発、JST-PCT国際特許支援事業、日本学術振興会、永尾武難病研究基金)。

② 生活習慣病と神経変性疾患の研究(京都大学との共同研究) 

肥満をはじめとした生活習慣病が神経変性疾患(多発性硬化症、アルツハイマー病、虚血性脳症、発達障害)に与える影響を研究しています。魚食に含まれる神経機能維持に必要なDHA、EPAなどω-3脂肪酸の研究もしています(パブリックヘルス科学研究助成、糧食研究会助成、東和食品研究振興助成)。

③ 神経変性疾患における脂質メディエーターの研究(東京大学、National Institute of Health(アメリカ国立衛生研究所)、秋田大学との共同研究) 

細胞膜リン脂質から作られる脂質メディエーターの神経変性疾患における生理活性を明らかにするとともに、それらの生理活性制御による神経変性疾患治療戦略を目指して研究をしています(科研費助成事業、川野小児医学奨励財団、日本私立学校振興・共済事業団、横山臨床薬理研究助成、薬理研究会、島原科学振興会、落合記念賞研究助成)

④ アルツハイマー病治療薬開発(九州大学、京都大学、国立精神神経医療研究センター、長崎大学との共同研究) 天然資源よりアルツハイマー病に効果が期待される成分を同定し、有効成分の探索、作用メカニズムの研究をしています(科研費助成事業)。

⑤ 口腔内細菌と神経変性疾患の研究(大阪大学との共同研究) 

口腔内細菌が神経変性疾患や脳血液関門に及ぼす影響を研究しています(科研費助成事業)。

⑥ 生理的運動と神経機能に関する研究(九州産業大学との共同研究) 

有酸素運動が神経機能や神経変性疾患予防などに与える影響を解析するために、実際にマウスをドレッドミルで運動させたりしてます(科研費助成事業)。

⑦ 生理活性スクリーニング 

主に埼玉県内の企業様よりご依頼を受けまして、神経変性疾患治療や化粧品などの有効成分に関する研究を行っています(埼玉県産業振興公社)。

2017年04月27日