学部長メッセージ・教育方針
学部長メッセージ・教育方針

学部長メッセージ

実践的な学びで知識や技能を養うとともに、
患者さんや多職種に寄り添う人間力を涵養

保健医療学部長
加藤木 利行 教授

保健医療学部長 加藤木先生

保健医療学部は、特色ある医療を提供する埼玉医科大学の3つの大学病院との連携を生かし、実践的な学びを提供しています。授業には3病院で活躍する専門家を講師に招き、各学科の基礎知識に加えて、医療現場の最新トピックなどを紹介。また、3病院で行われる長期間の臨床実習では現場の医療従事者の指導の下で十分な経験を積み、医療人としての素養を育むことができます。その準備段階として、学内では専門技能の向上を目的とした演習形式の授業を数多く実施。教員は学生に実践の機会を提供しながら厳格な成績評価を行い、医療人を目指す意志を支え続けます。こうした学びを4年間にわたって積み上げることで、専門的な知識・技術だけでなく、患者さんへの対応やチーム医療の実践に欠かせないコミュニケーション能力が身に付きます。本学部の卒業生には、十分な医学的知識・技術を備えるのはもちろん、患者さんや周囲の人々に信頼される医療人になってほしいと願っています。

埼玉医科大学の期待する医療人像

高い倫理観と人間性の涵養

  • 医療人は、生命に対して深い愛情と畏敬の念を持ち、病める人々の心を理解し、その立場に立って、十分な説明と相互理解のもとに医療を行わなければならない。
  • 医療人は、豊かな人間性を育成すべく、常に倫理観を磨き、教養を積むことに努力しなければならない。

国際水準の医学・医療の実践

  • 医療人は、生涯にわたり常に最新の知識・技術を学び、自信を持って国際的に最も質の高い医療を提供するよう心掛けなければならない。
  • 医療人は、医療における課題を自ら解決する意欲と探求心を持ち、国際的視野をもって医学・医療の進歩に貢献することを心掛けなければならない。

社会的視点に立った調和と協力

  • 医療人は自らの能力の限界を自覚し、謙虚に他者と協力し、それぞれの立場で患者中心の医療を実践するために、統合力を磨かなければならない。
  • 医療人は、社会的視野を持ち、健康の保持・増進、疾病の予防から社会復帰、さらに社会福祉に至る保健・医療全般に責任を有することを自覚し、地域ならびに国際社会の保健・医療に貢献しなければならない。も導入しています。

保健医療学部の教育方針

本学部では、「建学の精神」を敷衍して描いた"埼玉医科大学の期待する医療人像"を基礎として、下記のような教育上の目的を掲げています。(埼玉医科大学保健医療学部規程第2条)

  1. 人間の生命に対する深い愛情と畏敬の念を基盤として、高い倫理観と豊かな人間性を涵養すること。
  2. 保健医療に関する国際水準の知識と技術の修得を基本とし、未知の課題を自ら解決する意欲と探求心をもつとともに、自らの能力の限界を知り、生涯にわたり自己の資質の向上に努めること。
  3. 協調性に富んだ社会人として様々な職種の人々と協力し、医療の安全につねに留意するとともに、社会的視点に立って地域の保健医療に積極的に関わることができること。

本学部では、このような教育上の目的に従って策定されたプログラムを終えた学生に卒業を認定し、学位を授与します。なお、各学科のより具体的なディプロマ・ポリシーは別に示します。

看護学科 ディプロマ・ポリシー
臨床検査学科 ディプロマ・ポリシー
臨床工学科 ディプロマ・ポリシー
理学療法学科 ディプロマ・ポリシー
本学部では各資格の指定規則として定められた基礎科目分野、専門基礎科目分野、専門分野の科目群を各学年に適正に配置するとともに、ディプロマ・ポリシーに掲げた各種の目標を達成するため、カリキュラムの編成にあたっては下記のような工夫をしています。

  1. 多様な選択を促す充実した教養科目群の配置
  2. 医療系専門職としての態度・習慣を涵養する少人数教育
  3. 統合カリキュラムによる基礎医学教育および臨床医学教育の充実
  4. 学内演習の強化と臨床現場における実習の重視
  5. 卒業研究
  6. 専門科目の充実

看護学科 カリキュラム・ポリシー
臨床検査学科 カリキュラム・ポリシー
臨床工学科 カリキュラム・ポリシー
理学療法学科 カリキュラム・ポリシー
各学科の教育課程に基づいて学修を重ね、定められた期間内に卒業要件を満たして卒業し国家試験に合格するためには、入学にあたって一定以上の学力を備えていることが必要条件となります。したがって本学部の入学者選抜では、学力試験、適性検査、小論文の一部を用いて基礎学力に関する評価を行ないます。しかし、各学科のディプロマ・ポリシーに掲げられているような望ましい医療人として巣立つためには、学力だけでは不十分です。そのため、本学部では下記のアドミッション・ポリシーを提示し、小論文や複数の面接委員による面接試験を用いて評価するとともに、調査書によって学習に対する姿勢や成果、課外学習の実績なども加えて評価します。

①相手の立場に立ち、協調性をもって行動できる人
②考えをまとめて言葉に表す能力をもつ人
③物事を吟味し考察する能力をもつ人
④医療や健康問題への積極的な関心をもつ人

高校での学習に関しては、本学部を構成する看護学科、臨床検査学科、臨床工学科、理学療法学科の4学科は、看護師、保健師、臨床検査技師、臨床工学技士、理学療法士などの医療専門職を育成するので、入学後の医療系専門科目の学修に備えて、理科系科目(生物、化学、物理、数学)、および国語や英語を入学前に十分に学習しておくことが期待されます。この場合、各科目の個々の知識だけでなく、各科目における物事の捉え方や分析方法の論理性などを学習しておくことも望まれます。



看護学科 アドミッション・ポリシー
臨床検査学科 アドミッション・ポリシー
臨床工学科 アドミッション・ポリシー
理学療法学科 アドミッション・ポリシー