本音白書背景

研修医の 本音白書

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K先生
3病院自由選択プログラム
埼玉医科大学出身
埼玉医科大学病院を選んだ理由
もともと埼玉医科大学出身ということもあり、学生時代の6年間を毛呂山で過ごしてきました。"医師になる"という夢を叶えるために、在学期間中は大学・病院の職員の方々をはじめ、地域の皆様にもたくさん助けていただきました。そのため、お世話になったこの場所で何か少しでも貢献できればと思い、本院を志望させていただきました。また、研修に集中できる環境で研修がしたかったため、本院について大学の先輩方に伺った際に「教育熱心な上級医が多い」、「勤勉な研修医が多い」との意見が多かったのも志望の決め手の一つになりました。
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埼玉医科大学病院での研修の感想
「果たして自分に職務が務まるのだろうか」と不安でいっぱいな状態で始まった研修医生活でしたが、温かい職場環境のおかげで楽しい毎日が送れています。どんな些細なことでも質問しやすい環境なのがとても良いと思います。同期の仲も良く、仕事の時は頼れる同僚、プライベートでは心置きない友人が周りにいることも心の支えになっています。また、研修医主体で診療に携わる機会も多く、それに対する上級医の先生方からのフィードバックも毎回必ずあるため、日々やりがいと自身の成長を感じることができ、モチベーションにも繋がっています。
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将来の目標を教えてください
将来の目標は"最前線で闘える医師"です。2021年、世界中がCOVID-19のパンデミックの衝撃を受けました。未知の感染症として始まったこの疾患に最前線で闘ってきた医療従事者の方々がいるからこそ、今の生活がある。当時医学生だった私は、そんな医療従事者の方々に畏敬の念を抱くとともに「私も"未知"に対して最前線で闘える医師になりたい」と強く思うようになりました。研修医として実際に医療の現場に立ち始めた今、まだまだ実力不足を痛感する毎日ですが、少しでも早く最前線に立てる実力と勇気を持てるよう日々研鑽を積んでいく所存です。
医学生へのメッセージ
医学生の皆さん、毎日お疲れ様です!学年が上がるにつれて、選択が迫られる場面や、マッチングや試験などで周囲と競争しなければいけない場面が増え、時につらい思いをすることもあるかと思います。そんな時は思い詰めすぎず、ゆっくり羽を伸ばす時間も作ってみてください。たくさん頑張れた日、あまり頑張れなかった日、いろいろな毎日がありますが、どんな一日であれ毎日自分を褒めること、そしてときに自分をめちゃくちゃ甘やかすことは、この先研修医生活を送る上でも大切なことだと私自身も日々実感しています。皆さんの残りの学生生活、そして初期研修がより良いものになるよう心から応援しています。そして、埼玉医大病院研修医一同、新たな後輩の入職を心待ちしております。
研修医の1日
7:30 出勤、オペ1件目の器具・薬品準備
1件目のオペの麻酔に必要な器具、薬品を準備します。麻酔準備、片付けは基本的に研修医の仕事です。研修初日に1日間かけてオリエンテーションがあるので、準備方法などの説明もその際に詳しく聞けます。
8:00 カンファレンス
その日のオペ症例全件の麻酔管理の最終確認をカンファレンスで行います。研修医は自分の担当症例についてプレゼンします。必要な情報を簡潔に分かりやすく説明することが求められるため、プレゼン力が鍛えられます。
8:30 オペ1件目の麻酔管理 自分の担当症例は麻酔導入から覚醒までの一連の流れを上級医とともに行います。ルート確保、用手換気、気管挿管などの手技も上級医の監督のもと、研修医が実施します。
11:30 オペ1件目終了、器具・薬品片付け オペが終了したら麻酔に使用した器具、薬品を片付けます。直後に次のオペが入っている場合は片付けと次のオペの準備の両方を限られた時間で行わなければいけないため、ある程度迅速に行動することが求められます。
12:00昼食
長時間のオペだと、オペの途中に上級医と交代しながら昼食を食べに行くこともあります。オペ室と同じフロアに昼食が食べられる控え室もあるため、移動が少なくて済みます。
12:30オペ2件目の器具・薬品準備
麻薬や劇薬を取り扱うため、薬品の準備は特に慎重に行います。そのため、最初は準備にかなり時間がかかりましたが、研修日数を経るにつれてだんだんとスピーディーに準備できるようになります。慣れてきた時も正確さは忘れずに!
13:00オペ2件目の麻酔管理
オペの間は基本的に指導医1人と研修医1人の体制で麻酔管理しています。オペ中は患者さんのバイタルのチェック、輸液や使用薬剤の管理、患者さんの身体の状態の目視確認、麻酔記録の記入などを行います。
15:30オペ2件目終了、器具・薬品片付け
麻酔を担当する症例は基本的には1日2件のことが多いですが、オペの予定時間によって1件の日や3件担当する日もあります。
16:00翌日の担当症例の術前回診
翌日に麻酔管理を担当するオペ症例の術前診察を行い、麻酔管理上のリスクはないか等の評価を行います。この際は基本的に研修医1人で患者さんのもとへ診察に行きます。
16:30翌日の担当症例のプレゼン準備
翌朝のカンファレンスに向けて、担当症例のプレゼン準備を行います。プレゼン準備が終わったら必ず指導医に報告し、指導を受けることになっています。
17:00退勤
日によって退勤時間は多少前後しますが、朝の集合が早いかわりに他の診療科に比べて早めの時間帯に帰れることが多いです。そのため、生活リズムが自然と早寝早起き生活になりました。