泌尿器科

プログラム責任者からのメッセージ

埼玉医大3病院(特定機能病院の大学病院、JCI認証の国際医療センター、“スーパー”総合病院の総合医療センター)が合同で作成したプログラムです。地域医療の「最後の砦」ならではの多彩な症例が経験できます。
泌尿器科診療部長 教授泌尿器科診療部長 教授
篠島 利明

研修プログラム

研修プログラムの詳細は以下をご覧ください。

概要・特徴

埼玉医科大学3病院泌尿器科専門研修プログラムにおける専門研修施設群は、埼玉医科大学病院を基幹施設として、都内・地方拠点病院からなる25の連携施設から構成される。また、これらの施設は埼玉県内の南西部、さいたま、県央、川越比企、西部、利根、北部に存在し、さらに、都内の7病院を含めて幅広い地域性を有する施設群からなる。本研修施設群は、女性泌尿器科、ED・性機能障害、腹腔鏡手術、小切開手術などの領域を専門的に実施する連携病院を擁し、またロボット支援手術を実施する地域拠点病院も参画している。基幹施設および連携施設の27施設では、年間2600件以上(合計の算出の際は複数のプログラムと連携する施設の手術件数は按分されたものを使用)の泌尿器科手術を行っている。以上のような本専門研修プログラムの特性から、一般的な泌尿器科診療に加えて、量的にも質的にも多彩な専門的診療を研修する機会が得られる。
泌尿器科02

診療科入職案内

募集要項

診療科説明会

特に診療科説明会は設けておりません。見学にお越しいただき、当科のことを説明させていただきます。

基本情報

医師数 6名(プログラムに登録されている医師数81名)
指導医数 4名
専攻医の主な出身埼玉医科大学、聖マリアンナ医科大学、岩手医科大学、鹿児島大学
他科研修の可能性なし
関連大学診療科慶應義塾大学泌尿器科や日本大学泌尿器科が連携施設です
病床数 15床
1日平均外来患者数 65名
1日平均入院患者数 16名
過去3年間の入職実績 7名
連携施設数 26施設
埼玉医科大学総合医療センター、埼玉医科大学国際医療センター、上尾中央総合病院、行田総合病院、坂戸中央病院、埼玉石心会病院、赤心堂病院、関越病院、イムス三芳総合病院、小川赤十字病院、深谷赤十字病院、川口市立医療センター、埼玉県立小児医療センター、春日部市立医療センター、東松山市立市民病院、さいたま市立病院、日本大学医学部付属板橋病院、日本大学病院、慶應義塾大学病院、三田病院、立川病院、小児総合医療センター、済生会横浜市東部病院、けいゆう病院、栃木医療センター、公立福生病院

お問い合わせ

泌尿器科
担当:篠島
TEL:049-276-1243
E-mail:tshinoj@saitama-med.ac.jp

診療科メンバーからのメッセージ

良くも悪くも回ることで
印象が変わる科第一位だと思います
A先生
2019年入職
(2017年聖マリアンナ医科大学卒)
泌尿器科_A先生
醍醐味や目指す医師像
泌尿器科の対象疾患は非常に多岐に渡り、感染症や、排尿障害、結石、副腎疾患、腎移植、性機能・生殖、小児泌尿器、悪性腫瘍とメジャーどころだけでもこれだけ挙げられます。外科的な治療方法として経尿道的手術、開腹手術、腹腔鏡手術、それからロボット支援手術もその主流を担う様になっています。内科的治療では化学療法や内分泌治療、近年では分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などその方法は様々です。治療過程においては自科にて完結させることができるのも強みだと思います。また悪性疾患だけでなく患者さんのQOLに影響するものが多いので、自分の治療で患者さんの症状が劇的に改善し満足されます。
泌尿器科
泌尿器科を選んだ理由
元々腎代替療法に興味を持っておりましたので腎臓内科と泌尿器科で迷いましたが、研修で様々な科を回り手技をやりたい気持ちが強くなり、泌尿器科に進むことを決めました。初期研修が埼玉県であったこともあり、専門プログラムも埼玉県内で探したところ、当院へ行きつきました。悪性疾患専門のhigh volumeセンターである国際医療センターとcommon diseaseを多く見る当院と両方で研鑽をつめる点に魅力を感じました。
入職して良かったこと
大学病院でありながら、地域の中核病院の役割も担っているためcommon diseaseを多く経験できたことは大きな財産となっております。敗血性ショックを併発した結石性腎盂腎炎や精巣捻転といった泌尿器科的緊急疾患を通じて多くの手技も経験できました。大学敷地内にある重症心身障害者施設や長期療養型施設が併設されており、合併症の多い難しい症例も多く紹介されるため、臨床応用力をつける場としても良かったと思います。
初期臨床研修医や医師の方へのメッセージ
泌尿器科は初期研修で回るまではなにをしている科なのか未知でした。国家試験のため勉強するもメジャー科目に押しやられ、ほとんど記憶がありません。漠然と排尿障害関係と性病等に関係する疾患を扱っている科という印象しかなかったのが正直なところです。ふとしたキッカケで初期研修2年目で回ったところ、そのバラエティーに富んだ内容に驚きが隠せませんでした。良くも悪くも回ることで印象が変わる科第一位だと思いますので、是非研修にいらして下さい。教室員一同お待ちしております。
1日のスケジュール
8:00 出勤/回診 病棟医でカルテチェックし、回診をします。
9:00 手術 火・水・木は手術日です。 1日3-4件程度
14:00 前立腺生検、透視室での処置 毎週金曜日の午後は病棟処置室で前立腺生検と透視室で腎瘻交換等の処置を施行します。
17:00 カンファレンス 毎週月曜日に入院患者とその週の手術症例の確認をします。
診療科・領域で経験できること
  • 平均担当患者数 15-20人
  • 当院レジデントが1年で経験した症例数:尿路結石95例/尿路感染症30例/排尿障害28例/副腎疾患9例/泌尿器腫瘍105例(膀胱腫瘍70例/前立腺癌20例/腎盂尿管腫瘍7例/腎腫瘍7例/精巣腫瘍1例)

専攻医インタビュー

豊富な症例数と
高度な外科的手技を学べる環境
I先生
2021年入職
(2018年埼玉医科大学卒)
泌尿器科_I先生01
醍醐味や目指す医師像
泌尿器科専攻医としての醍醐味は、幅広い疾患に対応し、患者さんの生活の質を向上させるための専門的な治療を提供できる点です。泌尿器科は、腎臓から尿路、男性生殖器まで多岐にわたる領域を扱うため、複雑な疾患に対する包括的なアプローチが求められます。特に、内科的治療から手術まで幅広い治療法を駆使できることが魅力です。排尿等の日常生活に密接に関わる問題を解決することで、患者さんの生活を改善し、直接的な影響を与えられる点にも大きなやりがいを感じます。
目指す医師像は、埼玉県の地域医療に深く貢献できる存在です。地域に根ざし、患者さんに寄り添いながら、最新の医療技術と専門知識を活かして、地域の健康維持に努める医師でありたいと考えています。
泌尿器科を選んだ理由
埼玉医科大学国際医療センター泌尿器腫瘍科を選んだ理由は、豊富な症例数と高度な外科的手技を学べる環境にあります。ここでは、スタッフによる細かな技術や最新の治療法を習得できるほか、学会への参加や発表の機会が充実しており、専門知識の深化が可能です。また、埼玉医科大学の3病院や周辺の地域病院をローテートすることで、様々な医療現場での経験を積むことができ、広範な知識と実践力を身につけられます。このような多角的な研修機会が、研修医としての成長を促進し、地域医療への貢献にもつながります。
入職して良かったこと
入職してよかったことは、科内のチームワークとサポートの充実です。スタッフ同士が垣根を越えて仲が良く、様々な相談がしやすい環境が整っています。専門的な知識や技術についてアドバイスを受けられるだけでなく、他科の医師とも積極的に交流する機会も多く、親密な関係を築き食事に行く機会もあります。このような連携を通じて視野が広がり、より多角的な医療観を得ることができ後期研修医として成長を実感できています。
泌尿器科_I先生02
泌尿器科_I先生03
初期臨床研修医や医師の方へのメッセージ
埼玉医科大学泌尿器科での研修は、泌尿器科の豊富な症例と最先端の治療法を学ぶ理想的な環境です。腎臓や尿路に関する多様な疾患、悪性から良性まで幅広く扱い、内科的治療から外科手技まで経験を積むことができます。科内のチームワークは良好で、先輩医師のアドバイスを受けやすく、相談しやすい雰囲気が整っています。実践的な技術と専門知識を深めることで、泌尿器科医として確固たる基盤を築くことができるため、非常に充実した研修を行うことができます。
プログラムスケジュール
年次研修先の病院名、診療科、特に注力する研修等論文、院外活動、他
医師3年目 埼玉医科大学国際医療センター泌尿器腫瘍科 埼玉医大誌投稿
医師4年目 埼玉医科大学国際医療センター泌尿器腫瘍科、埼玉医科大学総合医療センター泌尿器科、埼玉医科大学病院泌尿器科 埼玉地方会発表
医師5年目 上尾中央総合病院泌尿器科 日本泌尿器科学会総会発表、日本泌尿器科学会東部総会発表、埼玉地方会発表
医師6年目 埼玉医科大学病院国際医療センター泌尿器腫瘍科、埼玉医科大学病院泌尿器科 日本泌尿器科学会総会発表、日本泌尿器科学会東部総会発表
1日のスケジュール
8:00 カンファレンス カンファレンス参加者で入院患者の状態把握、治療方針を確認します。
8:30 病棟回診、カルテ記載 カンファレンス内容を踏まえ病棟回診します。
9:00 手術 その日の定期手術に多くはメイン執刀者として参加します。
12:00 お昼休憩 お昼休憩です、カフェテリアやケータリングと種類も豊富です。
14:00 手術、病棟処置、病棟業務 残りの手術や病棟の外科的処置、病棟業務を行います。
17:00 病棟回診 その日に起きた変化を踏まえ夕方の病棟回診をします。
17:30 解散 業務がなければ解散します。
18:00 退勤 自宅へ帰ります。
主な経験症例とおよその経験数
平均担当患者数
  • 15人

経験症例
  • 膀胱腫瘍
  • 尿管腫瘍
  • 前立腺癌
  • 尿路結石
  • 前立腺肥大症
  • 膀胱直腸瘻
  • 膀胱瘤
  • 精巣捻転
  • 陰嚢水腫
  • 尿管狭窄
  • 尿膜管遺残
  • 精巣腫瘍