臨床工学科 School of Clinical Engineering
教育目的とディプロマ・ポリシー The Educational Purpose and a Diploma Policy

教育目的とディプロマ・ポリシー

臨床工学科の教育目的

医工学領域の専門知識と安全性の高い医療技術を備えた臨床工学技士および医療機器の開発技術者を育成する。

めざそう高度先進医療のスペシャリスト

  1. 卒業と同時に国家資格である臨床工学技士の受験資格を全員取得
  2. 当大学の大学病院では多くの臨床工学技士が在籍しており、密度の濃い臨床実習が可能
  3. 医学、化学、電気電子工学、機械工学、情報工学、生体工学、臨床工学の教員による専門的な教育・研究指導
  4. 資格の取得だけでなく、企画、研究、分析能力を身に付ける卒業研究も重視
  5. 臨床工学技士の養成、および医用生体工学の技術・研究者の育成を目的

臨床工学技士とは

臨床工学技士は現代医療に欠かすことのできないチーム医療の一員であり、医学と工学の両方の知識と技術を提供する医療技術者です。主に、心臓手術で用いる人工心肺装置、自力で呼吸ができなくなった患者さんに用いる人工呼吸器、腎臓の代わりに体内の老廃物を除去する人工透析装置などの生命維持管理装置と呼ばれる高度先進医療機器の操作を行います。また、医療機関では生命維持管理装置以外にも様々な医療機器が用いられており、それらの機器を安全に使用できるよう保守点検を担うのも臨床工学技士の重要な仕事です。

医用生体工学とは

医用生体工学は医学と工学の重なり合った学際領域として発展してきました。以下の分野に分けられます。

  1. 医療の現場で用いられる計測機器や治療機器、生命維持管理装置、そして人工心臓などの人工臓器など、最先端の医療機器を研究、開発する学問分野
  2. 生体や疾病に関する様々な医学情報を工学的手法により、解析する学問分野
  3. 生体や生物の持つ優れた機能を研究し、工学機器やシステムに導入する学問分野。ロボット工学や人工知能などの分野も含む

臨床工学科ディプロマ・ポリシー

  • 1-1.幅広い教養と生命の尊重を基盤とした豊かな人間性を身につける。(教養と人間性)
  • 1-2.医療関連分野に従事する者として、とくにその倫理的側面を理解し行動できる。(倫理)
  • 1-3.全人的医療、患者さん中心の医療を原点に、患者さんの立場に立った医療を実践できる。(医療への姿勢)
  • 2-1.医療人に必要とされる基礎医学および臨床医学の基本的知識を身につける。(医学知識)
  • 2-2.医用生体工学・臨床工学の進歩に対応可能な理工学的素養を身につける。(知識・技術)
  • 2-3.医用生体工学ならびに各種医療機器に関する最新の知識と技術を身につける。(知識・技術)
  • 2-4.患者さんの身体的、心理的問題を解決するために、専門的知識を活用し、科学的根拠をもった適切な判断ができる。(根拠をもった医療)
  • 2-5.各自の実践の中から研究の課題を発見し、それを発展させることができる。(研究マインド)
  • 2-6.常に自らの能力を点検・評価し、生涯学びつづける姿勢を身につける。(内省・生涯学習)
  • 3-1.チーム医療の中で調整・連携の役割を果たすための適切なコミュニケーション能力を身につける。(チーム医療とコミュニケーション能力)
  • 3-2.医療安全管理の重要性を理解し、日常的な医療機器の動作・安全確認作業を実施できる。(医療安全管理)
  • 3-3.医療機器の動作不良や故障、さらに動作異常の事態に適切に対処できる。(医療安全管理)
  • 3-4.保健・福祉・医療チームの一員として地域医療に積極的に関わることができる。(地域医療)
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