埼玉医科大学総合医療センター薬剤部

外来・病棟業務説明

外来化学療法センター

2006年10月に外来化学療法室を開設。2017年8月に40床へ増床し、外来化学療法センターとしてリニューアルしました。 スタッフは、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士で構成され、それぞれの専門性を活かして患者さんに安全で質の高いがん化学療法を提供できるように研鑽を積んでいます。

■薬剤師の主な役割

  1. 抗がん薬および一部の免疫抑制薬の無菌調製
  2. 治療レジメン(支持療法を含めた実際の治療内容)の登録・整備
  3. 患者さん個々の治療スケジュールの管理と抗がん薬の調製準備
  4. 患者さんやそのご家族、他職種への情報提供
  5. 患者さんへの継続的な薬学的介入および副作用のモニタリング
  6. 経口抗がん薬の医師診察前の薬剤師問診(副作用発現リスクの高いもの)
  7. がん治療に伴う身体的・精神的苦痛症状のサポート

外来化学療法センター内に”がんの治療と痛みの相談室”を開設し、緩和ケアチームとも協力して患者さんやご家族の悩みに対応しています。患者さんへの継続的な介入や副作用のモニタリングを地域の保険薬局と連携して行うため、2020年8月より連携充実加算の算定を開始しています。

注射薬混合調製室

入院患者さんに投与される注射薬の混合調製を行うため、2010年4月に開設しました。現在、全病棟の抗がん薬および中心静脈栄養注射薬の混合調製を行っています。

■主な業務内容

  1. 抗がん薬および中心静脈栄養注射薬の無菌調製
  2. 患者さん個々の化学療法スケジュール確認および抗がん薬の調製準備
  3. 中心静脈栄養注射薬の内容確認(電解質等の投与量、投与経路、投与速度、配合変化など)

抗がん薬や中心静脈栄養注射薬を無菌的な環境下で混合調製すること、複数の注射薬を混合する際に生じる配合変化を薬学的に解析し未然に防ぐことで、安全かつ有効な治療を提供しています。

病棟(病棟薬剤業務/薬剤管理指導業務)

当院では、各病棟に薬剤師が配置されており、病棟における薬物治療全般に責任を持つ薬剤師として活動しています。1993年から一般病棟での業務を開始し、2003年までに高度救命救急センター、総合周産期母子医療センター、さらに2004年には手術部やICUも含め、全ての病棟で薬剤師が活動するようになりました。

病棟の薬剤師は、担当病棟の入院患者さんの薬の使用状況を把握し、薬の専門家として、問題が起きていないか、これから問題が起きないか、などを確認し、個々の患者さんの薬物治療に積極的に関わっています。 まず入院時には、原則としてベッドサイドでお話を伺い、薬の使用歴やアレルギー・副作用歴を確認します。確認後、入院中の治療に際し、変更が必要な薬について医師と検討します。


■具体的な業務内容

入院中、新たに薬が開始されたり変更がある場合は、患者さんが十分に理解できるように説明を行ったり、薬の効果や副作用、問題点についても確認を行い、医師に処方の変更や追加、検査について提案をしたりします。退院時には、入院中の経過や退院後の薬に関して確認し、患者さんやご家族に説明を行います。

担当病棟での薬の保管や管理状況についてもチェックを行い、薬が適正に使用できるよう、医師、看護師など他職種スタッフに情報提供や注意喚起を行います。病棟に常にいることで、他職種スタッフからの相談にもすぐに応じることができ、情報共有や情報交換もスムーズで、処方提案も積極的に行うことができます。他職種スタッフ対象の薬の勉強会も開催します。

また、糖尿病や腎臓病などの患者さんを対象に、医師、看護師、栄養士など他職種スタッフとともに教室を開催し、インスリン等の薬の使い方や注意点、腎臓を大切にする薬の使い方等に関する指導を行っています。

病棟の薬剤師は、薬の専門家としてその専門性を生かし、医師、看護師等、他職種のスタッフとともに、より安全で最適な治療を提供できるよう、病棟で医療チームの一員として活動しています。薬について聞きたいことがありましたらいつでも薬剤師にご相談ください。

埼玉医科大学

総合医療センター

薬剤部

〒350-8550 埼玉県川越市鴨田1981



日勤帯 8:30〜17:30
当直帯 17:30〜8:30
当直帯/日曜祝日は調剤室2名体制


※院外処方箋に関するお問合せは原則各診療科か院外薬局へお願いします。

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