国際協力の最前線で活躍!

開学当初からの在籍教員の口からたびたび話題に出る、本学科2期生小谷野さんがキャリアパスセミナーに来てくださいました!
ユニークなキャリアと常に前向きで積極的に行動される小谷野さんのお話を聞くことができ、いままさに就職活動中の4年生にとてもよい刺激になったと思います。
貴重なお話を抜粋して記事にしました。
ユニークなキャリアと常に前向きで積極的に行動される小谷野さんのお話を聞くことができ、いままさに就職活動中の4年生にとてもよい刺激になったと思います。
貴重なお話を抜粋して記事にしました。
本学科2期生 小谷野さんのご略歴
- 2011年 埼玉医科大学保健医療学部臨床工学科卒業 臨床工学技士国家試験合格
- 2011年~ 名古屋大学医学部附属病院臨床工学技術部
- 2013年~ JICA海外協力隊 ニカラグア共和国(JICA技術協力プロジェクト)
- 2016年~ 長崎大学熱帯医学研究所 熱帯医学研修課程修了
- 2017年~ イムス三芳総合病院 越生メディカルクリニック
- 2018年~ リバプール熱帯医学校(国際公衆衛生 人道支援学修士)
- 2019年~ 現在 栄研化学株式会社(結核・マラリア・シャーガス病 NTDs担当)
臨床工学技士に興味をもったきっかけ
埼玉医大総合医療センターに入院していた祖母に人工呼吸器のラウンドをしてくれていた臨床工学技士に感銘を受け、色々調べて多くの臨床工学技士が活躍していて臨床工学技士養成校である埼玉医大を目指すことにしました。入学した結果、教授陣が最高でした!(註)人工呼吸器のラウンド:
とにかく海外に出たかった学生時代
大学入学当初から寄生虫や感染症が好きでした。寄生虫や感染症、ウィルスは日本国内ではなく海外の方が圧倒的に多いので、海外に出たいとずっと考えていました。また海外に活躍している臨床工学技士がキラキラして見えたのも、海外に出たかった大きな理由です。在学中から山下 芳久先生には「海外に行きたい!」とよく話を聞いていただいていました。なぜ公衆衛生の道に進みたかったか
卒業後就職した名古屋大学医学部附属病院時代に、目の前の患者さんに加えて、より多くの人の命を救うようになりたい!と思うようになりました。公衆衛生・感染症を制御出来たら国レベルの単位で多くの人々の命を救えるのではないか、と考えはじめました。JICAとの出会い
そんなことを考えていた時に、たまたまJICA(独立行政法人国際協力機構)の海外協力隊のポスターを見つけ、応募。全く知らなかったニカラグア共和国への派遣が決まりました。

ニカラグアで感染症と奮闘!
サシガメ虫が媒介する感染症であるシャーガス病対策に従事しました。制約のある中でも有効な対策を考え、自分の任期が終わった後も継続してもらえるよう現地のキーパーソンの育成にもつとめました。3年間の任期を全うして
現地の方々には本当にお世話になりました。最後に日本大使館を通じ、現地にオフロード用の救急車を贈呈してもらえるよう働きかけ実現させてもらいました。
感染症についてもう少し学びたい!
帰国と同時に、感染症についてもさらに学ぶため、長崎大学熱帯医学研究所へ進学しました。自分と同じような熱い仲間と一日中討論したりできる環境でした。その後さらに世界で感染症に学ぶため、イギリスへ
長崎大学修了後、特任研究員として働き、次に世界で一番感染症学が進んでいるイギリスで勉強するため、リバプール熱帯医学校へ進学しました。英語の点数があぶなかったものの、何とか入学させてもらいました。今度は世界中から集まった優秀な仲間たちと切磋琢磨し、得難い経験をしました。
NTDs(顧みられない熱帯病)に取り組む企業へ
現在は企業にて、結核・マラリア・NTDs(顧みられない熱帯病)の診断薬開発に従事しています。貧困地域で発生し診断薬市場が小さいため利益が見込みにくく、開発費用の利益回収が難しいとして大手企業は取り組みにくい内容ですが、ファンドなどに申請し資金を得ることにより開発に奮闘しています。
さらなる夢の実現へ
民間企業に所属しながらも、国際緊急人道支援に携わりたい!と考えています。開発支援と緊急支援を行き来しながら世界へ貢献したいと考えています。みなさんも、気になることがあったら、思い切って飛び込んでみてください。大変な経験も糧になると思います。短い一生で心魅かれることに多くは出会わないと思います。もし見つけたら大切にして、突き進んでみて下さい。
Where there's a will, there's a way ー志あらば、道は開ける-