地域連携
地域・行政の持つ課題を解決するためのプロジェクトの実施
埼玉医科大学感染症GISシステム
2007年より感染症GISシステムを運用し、埼玉医大近隣の坂戸市、鶴ヶ島市、毛呂山町、越生町の各公立小中学校における学校感染症による出席停止数をwebで登録していただき、タイムリーに流行を把握するとともに、週1回週報を発行し、小中学校区での感染症予防対策に寄与することを目的に連携をしています。埼玉県がん検診統一集計結果報告の作成(埼玉県委託事業)
埼玉県の各市町村が実施したがん検診の結果を各市町村データごとに集計解析し、埼玉県のがん検診精度管理に関する現状把握を行い、がん対策に寄与するために委託事業に取り組んでいます。地域での包括的性教育の実践
埼玉県における性教育の底上げを目指して、埼玉県内の小学校・中学校・高等学校などの依頼を受けて、外部講師として年間約120件の性教育講演会を行っています。性の多様性とジェンダー平等が根底にある、包括的性教育です。生殖にとどまらず、人間関係、同意、などを学びます。生命(いのち)の安全教育では性暴力の加害者・被害者・防犯者にならないことを目標に、外部講師として地域と医療を結んでいます。
地域のネットワークづくりの取り組み
彩の国思春期研究会
埼玉県内の義務教育での性教育をレベルアップするため、平成20年に熊谷で立ち上がった「彩の国思春期研究会」の西部支部を平成27年4月に立ち上げました。令和5年7月に一般社団法人「彩の国思春期研究会」として新たにスタートしました。女子栄養大学の学生サークルたんぽぽの学生と共に、近隣の養護教諭、助産師、産婦人科医師などが月に一度集まり、勉強会を開催してきました。この会の中で大学生が主体となり、ピアカウンセラーとしての勉強を平成28年1月より開始しています。
県内で常設のユースクリニック立ち上げを目指して、令和5年5月より月に一度、県内各所(坂戸市・本庄市・川越市・ふじみ野市等)でユースクリニックを開催しています。
埼玉医科大学医学生や埼玉医科大学短期大学助産師専攻学生が課外学習プログラムの一環として「マリリーネ」というグループで、性教育の発信、地域への啓発活動を令和6年4月からスタートしました。
本センター教員で産婦人科医の高橋医師の講演会に同行し、大学生目線でのメッセージを中学生、高校生に届けています。