腎臓内科
腎臓内科
Department of Nephrology & Dialysis
腎疾患の発症リスク管理から腎代替療法まで、
腎疾患患者さんの全人的なケアを目指して取り組んでいます。
腎疾患患者さんの全人的なケアを目指して取り組んでいます。
診療部長ご挨拶
私が診療部長を務める腎臓内科では、腎臓病(透析・血液浄化)センターを構成する中心的な部門として、腎疾患の発症リスク管理から腎代替療法まで、腎疾患患者さんの全人的なケアを目指して、多職種で協力して取り組んでいます。
特に腎臓内科医としては、「全身から腎臓を見る」、「点ではなく線で腎疾患患者を診る」という包括的な腎臓病学”Total Nephrology(トータルネフロロジー)”をモットーとして、基本領域としての総合内科を盤石な土台とした上に、専門領域としての腎臓内科の高みを目指しています。
私自身、教授・診療部長を拝命してから10年がたちますが、マイペースで着実に、そして前向きに診療・教育・研究に取り組んでまいりました。日本では、高齢の腎疾患患者さんが増えています。腎臓内科医は、単に高齢の腎疾患患者さんの寿命や腎機能の延長を目指すだけでは十分ではありません。私は、逞しく育ちつつある医局員とともに、患者さんやそのご家族の真の望みは何かを問いつつ、向かい合う患者さんからの学びを大切にしながら、常にその全人的医療の最適任者であろうと日々努力を重ねていきたいと考えています。
特に腎臓内科医としては、「全身から腎臓を見る」、「点ではなく線で腎疾患患者を診る」という包括的な腎臓病学”Total Nephrology(トータルネフロロジー)”をモットーとして、基本領域としての総合内科を盤石な土台とした上に、専門領域としての腎臓内科の高みを目指しています。
私自身、教授・診療部長を拝命してから10年がたちますが、マイペースで着実に、そして前向きに診療・教育・研究に取り組んでまいりました。日本では、高齢の腎疾患患者さんが増えています。腎臓内科医は、単に高齢の腎疾患患者さんの寿命や腎機能の延長を目指すだけでは十分ではありません。私は、逞しく育ちつつある医局員とともに、患者さんやそのご家族の真の望みは何かを問いつつ、向かい合う患者さんからの学びを大切にしながら、常にその全人的医療の最適任者であろうと日々努力を重ねていきたいと考えています。
岡田 浩一 OKADA, Hirokazu
診療内容・専門分野
当科は、急性および慢性の腎臓病、透析合併症、さらに高血圧などの生活習慣病を主な対象として診療を行っています。具体的な診療内容としては、蛋白尿・血尿の原因精査(腎生検など)、急性の腎機能低下や慢性腎不全、急性~慢性腎炎、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎臓病、腎硬化症、全身性疾患に伴う腎臓障害、血液透析・腹膜透析の導入、血漿交換、腎疾患の栄養相談、透析療法・移植の選択に関する説明などです。その他にも、腎臓と深く関係している高血圧などの生活習慣病や原因の明らかでない浮腫なども診療対象としています。
腎炎やネフローゼ、急性の腎機能低下に対しては、尿中成分や免疫に関する詳しい検査や腎生検により正確な診断をした上で治療方針を決定しています。慢性腎臓病の患者さんには薬物療法のみならず、食事療法や生活習慣への介入に重点をおき、腎不全の進行防止対策を試みて成果を上げています。
糖尿病性腎臓病は透析導入となる末期腎不全の原因のなかで最多の疾患であり、いったん発症すると比較的はやく進行するため、当科でとくに力を入れている診療分野の一つであり、薬物療法や食事療法を中心に治療面で常に新しい工夫を重ねて、進行防止・予後改善の努力を行っています。
透析療法では、通常の血液透析はもちろん家庭で行う腹膜透析、家庭血液透析を積極的に行い、患者さんの管理や指導のシステムを完備して好成績を上げています。
また緊急処置を要するような全身状態不良な急性腎不全にも積極的に急性血液浄化療法を導入し、集中治療を行っています。
主な疾患
- 蛋白尿
- 血尿
- 高血圧
- 浮腫
- ネフローゼ症候群
- 慢性腎炎(IgA腎症など)
- 糖尿病性腎臓病
- 腎硬化症
- 多発性嚢胞腎
- 慢性腎臓病・慢性腎不全
- 急性腎炎
- 急性腎不全
- 急速進行性糸球体腎炎(顕微鏡的多発血管炎など)
- 薬剤性腎障害
- 膠原病に伴う腎障害(ループス腎炎など)
- 尿路感染症(腎盂腎炎、膀胱炎)
- 血液浄化療法(血液透析、血液ろ過、血液ろ過透析など)
- 腹膜透析(CAPD、IPDなど)
- その他の血液浄化療法
- 透析合併症(内シャント不全など)
- 電解質異常(Na、K、Caなどの異常)
- その他の腎疾患を広く対象としています
主な症状
- 健康診断やかかりつけ医で蛋白尿や血尿を指摘された。
- 健康診断やかかりつけ医で血圧が高いと言われた。
- 健康診断やかかりつけ医で腎機能が低下している(血清クレアチニンが高い、GFRが低いなど)と言われた。
- 健康診断やかかりつけ医で電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウムなど)に異常があると言われた。
- 手足や顔がむくんでいる。
- 他の医療機関で透析が必要と言われたが、詳しくその治療法を知りたい。
専門外来・特殊外来
腎代替療法相談外来
腎代替療法相談外来は、患者さんとご家族そして医療者(腎臓専門医と専門看護師)が一緒に患者さんに最も適した腎不全治療(血液透析、腹膜透析、腎臓移植、保存的腎臓療法)を考える外来です。腎代替療法相談外来では、shared decision making(SDM)という意思決定プロセスを実践しており、医学的な情報や最善のエビデンスと患者さんの生活背景や価値観などの、患者さんと医療者が、双方の情報を共有しながら、一緒に患者さんにとって最適な腎不全医療を決定していきます。
診療日 | 土曜日午前・火曜日午後 |
受付時間 | 午前 9:00~11:00 午後 12:30~14:00 |
担当 | 友利浩司 |
腎代替療法
バスキュラーアクセス外来
バスキュラーアクセス(VA)とは、血液透析を行う際に血液の出し入れする窓口のことです。VAには、内シャント、動脈表在化、透析用カテーテル等があり、透析を行う前に手術で作成しておく必要があります。また、VAは使用しているうちに狭くなったり、閉塞してしまったりすることがあるため、定期的なメンテンナンスが必要になります。当科ではVA専門医によるアクセス外来を開設しており、血管外科の協力のもと、VAの作成および管理を行っています。診療日 | 月曜日午後・火曜日午前
|
受付時間 | 午前 9:00~11:00 午後 12:30~14:00 |
担当 | 近藤立雄 |