研修医・医学生の皆様へ

SUB MENU

教授挨拶

木崎 昌弘

 埼玉医科大学総合医療センター血液内科は、1985年の総合医療センター開院時に第二内科として発足致しましたが、2005年の内科再編により、リウマチ・膠原病内科と血液内科に分かれて独立した診療科となり、2007年7月に私が初代教授として赴任いたしました。以来、15年にわたり川越の地で、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫といった造血器腫瘍から、貧血や出血傾向まで全ての血液疾患に対応する最先端の血液診療を実施できる施設としての体制を整えてまいりました。2019年には、病棟改築工事の一貫とし、9階西病棟を、病棟全体がクラス10,000の無菌度に保たれた全国でも有数の無菌病棟が完成いたしました。こうしたハード面での整備とともに、進歩の早い血液診療に対応するために、標準的な治療から新規治療薬による早期臨床試験や造血幹細胞移植医療の実施施設としての体制を整えてまいりました。そして、多職種によるチーム医療体制の構築とともに患者さん本位の医療を心がけ、全ての患者さんに満足できる医療を提供できるようにスタッフ全員で精進してまいりました。
 総合医療センター血液内科は、2012年には日本血液学会国際シンポジウム、2017年には日本血液学会学術集会を主催し、我が国の血液学や血液診療の発展にも寄与いたしてまいりました。血液内科としてのモットーは、「診療、教育、研究に対して各自がVision, Passion, Missionを持って学ぶ」であり、多くの患者さんや血液学を志す若手医師を受け入れ、造血器腫瘍を中心とした血液診療の拠点になるべく尽力したいと考えています。


 埼玉医科大学総合医療センター血液内科は、患者さんには満足度の高い医療の実践を、そして次世代を担う若手医師や学生にはグローバルな視野に立った教育を推進します。日々のこのような活動を通して、私どもは地域に根ざしたより良い血液診療を実践し、広く社会に貢献できるように努力したいと考えております。


2022年3月

ページtopへ