埼玉医科大学総合医療センター血液内科

教授挨拶

木崎 昌弘

 平成19年7月に埼玉医科大学総合医療センター血液内科に赴任してから、10年が経過致しました。これまで、私どもは白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫といった造血器腫瘍から、貧血や出血傾向まで全ての血液疾患を総合的に診療できる施設を目指してまいりました。この間に血液疾患の病態解明研究は飛躍的に進歩し、様々な新しい治療薬の開発が進みました。その結果、この10年間における造血器腫瘍に関する治療成績の向上は目覚ましいものがあります。私どもはその流れに遅れることなく、常に最先端の医療を実践できる施設としての体制を整えてきました。そして、通常の化学療法からあらゆる移植医療を実践できる診療体制とともに、未承認薬に対する早期臨床試験(治験)も実施できるわが国でも有数の血液診療施設と発展してまいりました。同時に、多職種によるチーム医療体制の構築とともに患者さん本位の医療にも心がけてまいりました。患者会の皆さん方とともに分かりやすいセミナーや市民公開講座の開設もその一貫としての活動です。

 このような高度医療を実践するためには、組織全体とともに構成する個々人のレベルアップが不可欠であり、内科学および血液学の専門医資格とともに学位取得を必須としております。そのために、私どもは日々の精進を怠ることなく、研究成果の国内外への発信にも心がけています。血液内科としてのモットーは、「診療、教育、研究に対して各自がVision, Passion, Missionを持って学ぶ」であり、多くの患者さんや血液学を志す若手医師を受け入れ、造血器腫瘍を中心とした血液診療の拠点になるべく尽力したいと考えています。

 埼玉医科大学総合医療センター血液内科は、患者さんには満足度の高い医療の実践を、そして次世代を担う若手医師や学生には広く国際的な視野に立った教育を推進します。日々のこのような活動を通して、私どもはより良い血液診療を実践し、社会に貢献できるように努力したいと考えております。

平成29年8月
教授室より出穂する水田を見つつ

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