埼玉医科大学総合医療センター血液内科

患者様へ

診療、研究、教育の3本柱をバランスよく行うことで、良質な医療を提供するよう心がけております。それらについて簡単に紹介させていただきます。

診療

無菌治療室7床を含む34床の入院ベッドを有し、急性白血病をはじめとする造血器腫瘍はもちろん、貧血や血小板減少など、すべての血液疾患の診療に対応いたしております。日本骨髄バンクの移植認定施設であり、血縁者間移植、非血縁者間移植、臍帯血移植も行っております。症例数も多く、埼玉県における有数の施設であり、臨床試験や治験も積極的に行っております。血液疾患は典型的な病態ばかりではなく、自己免疫性疾患やウイルス性疾患との鑑別が困難である場合もあり、幅広い疾患を網羅して医療を行うことがとても重要です。急性白血病や播種性血管内凝固症候群(DIC)合併症例、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)など、血液内科における緊急症例も、柔軟性をもって幅広く受け入れることで質の高い医療の提供を目指しております。
診療に対する基本方針として、世界的に実績にある科学的根拠(Evidence Based Medicine)に基づいた治療法を選択いたしますが、診療方針を十分にご説明させていただき、患者さんにご納得いただき、安心して受けていただける医療を優先しております。
近年では様々な新しい薬剤が開発され実際に応用されるようになり、血液疾患に対する標準治療に組み込まれるようになりました。当科では保険承認された新規治療薬や免疫療法を積極的に用いております。また、我々が主導して行っている臨床試験や、JCOG(http://www.jcog.jp)、JALSG(http://www.jalsg.jp)での多施設共同試験を推進することで、本邦、ひいては世界の血液疾患の治療成績向上に貢献しております。同様に、全国規模での血液疾患の対する保険未承認の新規治療薬に対する臨床試験(治験)の実施施設に選定されることも多く、数多くの新規薬剤の臨床試験を行っております。このように、通常の標準治療から臨床試験まで幅広い治療選択のなか、満足度の高い医療を提供できるよう、心がけております。
入院治療のみならず外来治療にも力を入れております。外来通院可能な患者様で輸血あるいは抗がん剤による化学療法が必要な場合は、生活の質(Quality of Life)を優先し外来での治療を積極的に選択しております。当院内における他科との連携も行なっており、当院には全国でも有数の総合周産期母子医療センターが併設されており、妊娠に伴う血液異常症の診断、治療はこれまで数多くの症例を経験しております。また血液疾患において一番多い症例は悪性リンパ腫ですが、その診断において当院病理部の田丸淳一教授が全国でも著明な専門家の一人でもあり、病理部とのカンファレンスを定期的に行い、双方の情報をもとに正確な診断を目指しております。
このように診断から最終的な治療まで、あらゆる血液疾患に対する総合的な治療を心がけております。

研究

基礎研究および臨床研究の双方に力を注いでおります。詳細は当ホームページ内研究の関するページをご参照下さい。

教育

大学施設において人材育成はきわめて重要な役割を担っております。当科では多彩な疾患を対象とし豊富な症例数を有していることから、オールラウンドな臨床の実力を身につける機会に恵まれており、全身を診ることのできる医師を育成するために最適な環境が整っています。学生では埼玉医科大学医学部5年生および6年生がベッドサイドラーニングおよびクリニカルクラークシップとして定期的に血液学を学びに来ます。また前期および後期臨床研修医においては、指導医の指導のもと、血液内科学を含めた内科学全般の基本的知識や手技、接遇、インフォームドコンセントのあり方などを学びます。当科では臨床カンファレンスを週2回行い、水曜日には新入院患者カンファレンスを含む教授回診を行います。金曜日には全症例のカルテカンファレンスを行って、当科スタッフ間での情報共有を行うとともに、学生、研修医に対しても学ぶ機会を提供しております。また血液内科医による標本診断学は非常に重要であり、病理部と合同でリンパ節標本および骨髄標本のスライドカンファレンスを定期的に行い、症例検討を行っています。また最新の臨床的知識を身につけられるよう、毎週月曜日の血液内科科内連絡会にて最新の英文論文の抄読会を行っております。学会発表は医学的論理を構築する絶好の機会であることから、当科では研修医を含めて国内もしくは海外での発表を行うよう積極的に指導するとともに、発表演題は論文にまとめるよう心がけております。

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