埼玉医科大学リウマチ膠原病科

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埼玉医科大学リウマチ膠原病科
大学院医学研究科(博士課程)

大学院医学研究科(博士課程)
- The Graduate School of Medicine -

埼玉医科大学大学院医学研究科(博士課程)では、臨床免疫学の領域において世界に通用するような研究者および大学院教員を育成しています。
臨床医学研究分野に関する研究者・職能人として、高度で最先端の臨床医学研究に従事し、自立して研究・医療活動を行うに必要な能力や基礎となる豊かな学識を養うことが目的です。

埼玉医科大学大学院医学研究科(博士課程)

埼玉医科大学大学院医学研究科(博士課程)には、
・医学部卒業後、初期臨床研修プログラムを行いながら大学院で学ぶ”研究マインド育成自由選択プログラム”の選択
 参考サイト)研究マインド育成自由選択プログラムとは
・初期臨床研修プログラム終了後、大学院医学研究科(博士課程;一般大学院生、または社会人大学院生)に入学
などがあります。
大学院医学研究科(博士課程について)

大学院進学(博士課程)を考えているみなさんへのメッセージ

 埼玉医科大学リウマチ膠原病科は博士号取得者の率が比較的高い傾向にあります。
これは1つには、リウマチ・膠原病が免疫学と密接に結びついた診療科であることが理由として考えられます。最近の免疫学の進歩には目覚ましいものがあります。そしてその中で日本人研究者の果たした役割が非常に大きいことは特筆すべきものがあります。
サイトカインの遺伝子配列決定(クローニング)が盛んだった時代もそうですが、1990年代の制御性T細胞の発見、Toll like receptorの機能解明、そして最近ではTh17サブセットについても日本人研究者が活躍しています。
 基礎免疫学の進歩に比べて膠原病臨床の、特に治療法はなかなか進歩していないという印象も以前はありました。しかし今は違います。
各種の免疫抑制剤に加えて、生物製剤という強力な治療法が実用化されたためです。TNF-aのブロッカー、IL-6を標的とするもの、またCTLA-4のようなT細胞の補助シグナルを利用したもの、B細胞を減少させるもの、など次々に出現しており、これまでに無いほどの「効いている手応え」を示す製剤もあります。これらの薬剤の、最も適切な使い方についてはこれからブラッシュアップされていくものと思われます。そしてその際には様々な臨床検体を用いた解析が欠かせないでしょう。少なくとも細胞株やマウスを用いた実験だけでは患者さんの病態把握のための検査法開発や治療法の最適化は期待できないと考えられます。
十分な量の臨床検体と、その解析結果に対する臨床的な意味づけが不可欠です。
 現在当科では、膠原病患者数の多さを背景に、基礎免疫学のテクニックを利用した臨床検体の解析を進めています。更に、生体をシステムとして捉えようとするシステムバイオロジー的なアプローチも試みています。(当科の研究室においてはM.D.ではなくPh.D.の研究者も研究を進めている!!)
 勿論M.D.である私たちにとっては臨床の能力を鍛えることが最も大切です。しかし基礎生物学の研究成果がすぐに臨床応用されつつある現在、基礎系の知識や考え方、研究法に接することで、物の異なる見方が出来るようになるのではないかと思います。少なくとも分子生物学の新しい成果を取り入れた治療法に圧倒されることは無くなるでしょう。
 大学院は4年間ですが、その時間の使い方についてはご相談いただければかなり柔軟に対応できます。研究テーマはいくらでもあります。オープンな雰囲気ですので興味のある人はいつでも医局に遊びに来て下さい。

大学院進学に関する問い合わせ先

リウマチ・膠原病内科学専攻を希望する大学院進学に関しての問い合わせは、埼玉医科大学リウマチ膠原病科医局までお気軽にお問い合わせください。
大学院案内や募集要項の詳細については、 埼玉医科大学大学院 のサイトをご覧ください。

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埼玉医科大学 リウマチ膠原病科

〒350-0495 埼玉県入間郡毛呂山町毛呂本郷38 
Tel:049-276-1111 (番号案内)